【書誌情報】
- 書名:『名前で読む天皇の歴史』
- 著者:遠山美都男
- 出版社:朝日新聞出版(朝日新書 497)
- 発行:2015-01-30(第1刷)
- ISBN:978-4-02-273597-3
天皇の名前から時代を探る
歴代天皇の名前(諡号・追号)を取り上げて、各時代における天皇の存在意義や役割の変化について考えていく。天皇の名前は死後に贈られ、名付け方は時代とともに変遷している。それを追うことで、天皇がいかなる存在と見なされていたかという認識の変化を読み取ろうとする。プロローグで天皇の名前の変遷を概観することができる。その後、神武天皇から幕末の孝明天皇までの名前を、神代、古墳時代から、飛鳥・奈良、平安、鎌倉・室町、戦国・江戸と区切ってたどり、その時代と名前との関係を考察する。天皇の名前だけ取り上げて記述した著作としては森鴎外の「帝諡考」があるが一般向けではない。このテーマを普通の読者が読める本として貴重だろう。
著者について(同書による)
遠山美都男(とおやま・みつお)。1957年生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程中退。博士(文学)。専攻は日本古代史。現在、学習院大学・立教大学・日本大学非常勤講師。主な著書に『大化の改新』『壬申の乱』『天皇誕生』(以上、中公新書)、『白村江』『天皇と日本の起源』『天智と持統』(以上、講談社現代新書)、『日本書紀の虚構と史実』(洋泉社新書)など。
