書名:昭和天皇と私
副書名:八十年間お側に仕えて
著者:永積寅彦(ながづみ・とらひこ)
出版者:学習研究社
出版年月:1992-02
ISBN:4-05-106218-X
学友・侍従として見た昭和天皇の長い歳月を語る回想記
昭和天皇の身近に仕えた著者が、学習院初等科時代から晩年までの長い歳月を回想した本。初等科時代、東宮御学問所時代、摂政時代、若き日の昭和天皇、戦時下の日常、戦後の出来事と、時の流れを追うほか、御研究、お別れ、宮中の祭祀について章ごとにたどる。著者は学習院初等科で放課後の「お相手」を務め、御学問所でともに学んだ。大学卒業後は侍従となり、侍従次長を経て、宮中祭祀を担当する掌典長となった。明治末から昭和初年にかけての昭和天皇の学習ぶりや、摂政、天皇としての活動を間近で見聞きし、昭和天皇の人物像と宮中の実際を、側近の立場から記した証言記録として読むことができる。鈴木貫太郎と阿南惟幾の関係についての感想など歴史の一端がうかがえるほか、賢所の灯籠や「お鈴の儀」など宮中三殿の殿内の様子や儀式にも触れている。著者は1994年に他界した。
著者について(同書による)
永積寅彦(ながづみ・とらひこ) 明治35年2月23日生。 明治41年4月1日、学習院初等科入学。 大正3年4月1日、学習院中等科入学。 同日付けで東宮職出仕を命ぜられて、東宮御学問所での生活が始まる。大正10年2月18日、東宮御学問所修了。大正11年3月31日、学習院高等科卒業。大正11年4月1日、東京帝国大学法学部入学。同14年3月31日卒業。昭和2年3月3日、侍従に任ぜられる。(以降、侍従職経理課長、侍従職内廷課長、皇后宮事務官件侍従・東宮傅育官、侍従職大膳課長等を歴任)昭和40年3月30日侍従次長。昭和43年4月1日、侍従次長退官。同年9月10日掌典長。昭和52年6月20日、掌典長を退職。
