八木秀次(著)『本当に女帝を認めてもいいのか』

書名:本当に女帝を認めてもいいのか

著者:八木秀次(やぎ・ひでつぐ)

出版者:洋泉社(新書y 136)

出版年月:2005-06

ISBN:978-4-89691-927-1

女帝容認への反対論を、2005年時点の皇位継承論として読む

皇室典範改正論議のなかで、女性天皇・女系天皇を認めるべきか否かをめぐり、男系継承を重視する立場から主張を展開した本。皇位継承の危機を認めながらも、その解決策として女性・女系天皇の容認には慎重であるべきだとし、養子などによる旧宮家系の男系男子の皇族化を提唱している。男系重視の根拠は、皇位継承が例外なく男系で、万世一系とされる皇統は男系であるという点。歴代の女性天皇は、皇位の継承では「中継ぎ役」だったと解説し、明治期に皇位継承を定める際に女性天皇を排除した経緯を振り返る。また、女系天皇の容認は、皇位の正統性を揺るがし、天皇制そのものの存続に関わる問題だと位置づけている。2005年の「皇室典範に関する有識者会議」が議論を進めていた時期の出版で、当時の保守派・男系維持派の主張が分かる。同時に、その主張が、その後の皇位継承論にも引き継がれていることが分かる。

著者について(同書による)

八木秀次(やぎ・ひでつぐ) 1962年広島県生まれ。早稲田大学法学部卒業、同大学大学院法学研究科博士課程中退。高崎経済大学地域政策学部助教授、慶應義塾大学総合政策学部非常勤講師。専攻は憲法学、思想史。フジテレビジョン番組審議委員、「新しい歴史教科書をつくる会」会長。2002年、第二回正論新風賞受賞。 主な著書に『論戦布告』(徳間書店)、『誰が教育を滅ぼしたか』『新・国民の油断』(いずれもPHP研究所)、『反「人権」宣言』(ちくま新書)、『明治憲法の思想』『日本国憲法とは何か』(いずれもPHP新書)、 『「女性天皇容認論」を排す』(清流出版)、『国民の思想』(産経新聞社)などがある。

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