書名:詳録・皇室をめぐる国会論議
編著者:大原康男(おおはら・やすお)
出版者:展転社
出版年月:1997-10
ISBN:978-4-88656-141-1
皇室をめぐる国会での質疑応答を事項別に読む
現行の憲法、皇室典範が施行されてから平成6年ごろまでの、皇室をめぐる国会での質疑応答を事項別に整理した資料集である。象徴、皇位継承、国事行為、公的行為、皇族の身分と権利、神器と宮中三殿、皇室祭祀、葬儀と陵墓、践祚・即位、大嘗祭、元号・国歌、皇室経済、宮内庁などの事項別に分類、整理されている。
戦前の法体系は、憲法と並ぶ皇室典範を頂点として、皇室令と附属法令が制定されていたが、戦後に失効した。その後に施行された皇室関連法令はわずかだった。「新しい規定ができていないものは従前の例に準じる」とされたとはいえ、法の不備を補う重要な役割を果たしたのが国会での法解釈である、というのが編著者の観点だ。
国会での質疑は現在ではインターネットで閲覧できるが、本書では、平成初年までの国会でのやりとりを事項別に読むことができる。増補版まで視野に入れれば、平成15年ごろまでの議論もたどれる。
編著者について(同書による)
大原康男(おおはら・やすお) 昭和17年、滋賀県大津市生まれ。京都・洛星高校を経て、同40年、京都大学法学部卒業。日清紡績(株)勤務後、同53年、國學院大學大学院博士課程(神道学専攻)を修了し、同大日本文化研究所に入所。現在、國學院大學日本文化研究所教授。博士(神道学)。 主な編著書 『現御神考試論―現代天皇制への視座』(暁書房) 『帝国陸海軍の光と影―一つの日本文化論として』(日本教文社) 『忠魂碑の研究』(暁書房) 『天皇―その論の変遷と皇室制度』(展転社) 『象徴天皇考―政治と宗教をめぐって』(展転社) 『実例に学ぶ「政教分離」』(展転社) 『神道指令の研究』(原書房) 『平成の天皇論―象徴における聖と俗と』(展転社) 『詳録・皇室をめぐる国会論議』(展転社)
主な共著 『靖国論集』(日本教文社) 『神道―日本の民族宗教』(弘文堂) 『国家と宗教の間』(日本教文社) 『検証と総括・天皇陛下ご訪中問題』(展転社) 『日本の祝祭日を考える』(展転社) 『日本国新憲法制定宣言』(徳間書店)
監修 『終戦の詔書』(文藝春秋) 『教育勅語』(ライフ社)
大原教授は2005年、皇室典範に関する有識者会議のヒアリングで意見を述べています。