書名:ほとんど憲法 上
副書名:小学生からの憲法入門
著者:木村草太(きむら・そうた)
絵:朝倉世界一(あさくら・せかいいち)
出版者:河出書房新社
出版年月:2020-02
ISBN:978-4-309-24949-0
日常の場面から始まって、憲法のことを考える
小学生から読める憲法入門書。憲法の条文を順番に解説するのではなく、学校生活や日常の小さな疑問から出発して、憲法の考え方につなげていく構成になっている。上巻は、憲法の前文から第三章(国民の権利及び義務)までを扱う。
毎日小学生新聞掲載「ほとんど憲法」の、連載が開始された2017年3月からの1年分を再編集してまとめられている。毎月のお題、「新学期、○○を張り切っちゃうぞ」「暑くなったので、○○しました」などに対する読者からの答えを受けて、筆者が子どもの頃の思い出風の話を語り、それを、時に意外な角度から憲法の話へとつなげていく。「多数決がふさわしいのはどんなとき?」「国会議員は何をしているの?」などの身近な問いを憲法上のキーワードと結びつける形で項目が並ぶ。
第一章については、「天皇と国民主権」という項目とコラムで取り上げている。憲法第一章の章題は「天皇」だが、国民主権を宣言する章であると解説する。天皇は国の政治を決める権力者ではなく、日本国および日本国民統合の象徴であり、その存在は「主権者である国民」によって認められ、「国民のために」国事行為を行い、「国会の議決した」皇室典範により皇位が継承されることが説明される。憲法の入門書として、天皇条項の基本的な考え方を示している。
著者について(同書による)
木村草太(きむら・そうた)
1980年生まれ。首都大学東京法学部教授。専攻は憲法学。著書に『憲法の急所』『キヨミズ准教授の法学入門』『憲法の創造力』『集団的自衛権はなぜ違憲なのか』など、編者に『子どもの人権をまもるために』など。
絵について(同書による)
朝倉世界一(あさくら・せかいいち)
1965年生まれ。漫画家。著書に『デボネア・ドライブ』『おれはたーさん』『春山町サーバンツ』『モリロクちゃん』など。