山内昌之(編著)/細谷雄一(編著)『日本近現代史講義』

書名:日本近現代史講義

副書名:成功と失敗の歴史に学ぶ

編著者:山内昌之(やまうち・まさゆき)/細谷雄一(ほそや・ゆういち)

出版者:中央公論新社(中公新書 2554)

出版年月:2019-08

ISBN:978-4-12-102554-8

近現代史を、外交・戦争・国際秩序から通観する

明治維新からポスト平成までの日本近現代史を、複数の研究者が分担して論じる本である。副書名は「成功と失敗の歴史に学ぶ」。政治史、外交史、戦争、植民地支配、歴史認識問題、戦後日中関係などを広く扱っている。

序章「令和から見た日本近現代史」に始まり、立憲革命としての明治維新、日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、日中関係、政党内閣と満洲事変、軍縮会議と危機の外交、南進と対米開戦、米国の占領政策、東京裁判、植民地支配と歴史認識問題、戦後日中関係、ポスト平成に向けた歴史観の問題へと進む。日本近現代史を、国内史だけでなく国際秩序や外交の中で見る構成である。

2015年12月から2018年7月まで、自由民主党本部で行われた「歴史を学び未来を考える本部」での講義をもとにした、複数筆者による講義集である。単一著者による体系的な通史ではないので、全体を一つの歴史観として受け取るよりも、各章がどの論点を扱い、どう示しているかを見ながら、日本近現代史の背景を確認するための一冊である。

編著者について(同書による)

山内昌之(やまうち・まさゆき)

1947年札幌市生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士課程修了。東京大学学術博士。現在、武蔵野大学国際総合研究所特任教授、 ムハンマド五世大学客員教授、東京大学名誉教授。紫綬褒章受章。主著に『スルタンガリエフの夢』(サントリー学芸賞)、『瀕死のリヴァイアサン』(毎日出版文化賞)、『ラディカル・ヒストリー』(吉野作造賞)、『岩波イスラーム辞典』(共編、毎日出版文化賞)など。

細谷雄一(ほそや・ゆういち)

1971年千葉県生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程修了。博士(法学)。現在、慶應義塾大学法学部教授。著書に『戦後国際秩序とイギリス外交』(サントリー学芸賞)、『倫理的な戦争』(読売・吉野作造賞)、『外交による平和』『大英帝国の外交官』『外交』『国際秩序』『歴史認識とは何か』『安保論争』『迷走するイギリス』『自主独立とは何か』など

執筆者一覧(同書による)

山内昌之(やまうち・まさゆき)序章 →編著者

瀧井一博(たきい・かずひろ)第1章/国際日本文化研究センター教授

岡本隆司(おかもと・たかし)第2章/京都府立大学文学部教授

細谷雄一(ほそや・ゆういち)第3章・おわりに →編著者

奈良岡聰智(ならおか・そうち)第4章/京都大学公共政策大学院教授

川島 真(かわしま・しん)第5章/東京大学大学院総合文化研究科教授

小林道彦(こばやし・みちひこ)第6章/北九州市立大学基盤教育センター教授

小谷 賢(こたに・けん)第7章/日本大学危機管理学部教授

森山 優(もりやま・あつし)第8章/静岡県立大学国際関係学部教授

楠 綾子(くすのき・あやこ)第9章/国際日本文化研究センター准教授

日暮吉延(ひぐらし・よしのぶ)第10章/帝京大学法学部教授

木村 幹(きむら・かん)第11章/神戸大学大学院国際協力研究科教授

井上正也(いのうえ・まさや)第12章/成蹊大学法学部教授

中西 寛(なかにし・ひろし)第13章/京都大学大学院法学研究科教授

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