書名:瀬音
副書名:皇后陛下御歌集 増補改訂版
出版者:大東出版社
出版年月:2019-03
ISBN:978-4-500-00773-8
美智子皇后の単独歌集に平成の終わりまでの歌を増補
美智子皇后の初の単独歌集『瀬音』に新たな歌92首を増補し、計460首にした改訂版である。増補された歌は、初版刊行後から、明仁天皇が退位した2019年(平成31年)までに詠まれた。
この間には、東日本大震災(2011年)などの自然災害が起き、明仁天皇と被災地を訪問した。また、英国訪問(1998年)、オランダ訪問(2000年)など、先の大戦後の和解を願う外国訪問もあった。家族のことがらでは、長女の清子内親王(紀宮)が2005年に結婚、明仁天皇が2012年に、心臓の手術を受けた。そうした公の活動や家族への思いが詠み込まれている。
初版の『瀬音』と同じく、自然、旅、祈り、慰霊、被災地、家族、時事のことがらなど歌題は幅広い。美智子皇后の歩み、思いを、歌でたどる一冊である。いくつかの歌については、背景を説明する解説が載せられ、体裁は、2007年発刊の新装版と同じく、コンパクトな大きさの並装である。