書名:天皇制研究のフロンティア
副書名:近現代史からの挑戦
編者:河西秀哉(かわにし・ひでや)/加藤祐介(かとう・ゆうすけ)/森暢平(もり・ようへい)
出版者:吉田書店
出版年月:2026-08
ISBN:978-4-910590-38-7
近現代史から、天皇制研究の現在地を見渡す
近現代史の視点から、天皇制研究の現在地を示す論集である。扱う対象は、皇位継承や皇室典範に限られない。華族制度、明治官制、田島道治日記、高松宮の北海道視察、戦後巡幸、侍従長、宮内大臣、宮内省、映画、マスメディア、雑誌、言説史など、制度・政治・表象・言説にまたがっている。
本書は二部構成である。第Ⅰ部は「制度・政治から見た天皇制」として、明治官制、華族制度、戦後の天皇と内閣・保守政治、巡幸、侍従長などを扱う。第Ⅱ部は「天皇制の表象と言説」として、映画、宮内省とマスメディア、アニメ、米国雑誌、平成期の「天皇の祈り」言説などを扱う。制度そのものだけでなく、天皇・皇族がどのように見られ、語られ、記録され、媒介されてきたかが論点になる。
皇室制度を考えるとき、皇位継承、皇室典範、皇族数確保は重要である。しかし、それだけでは天皇制の全体は見えない。天皇制は、官制、地域、政治、メディア、儀礼、表象、記憶の中で機能してきた。本書は、その広がりを確認するための本である。
編者について
河西秀哉(かわにし・ひでや)/加藤祐介(かとう・ゆうすけ)/森暢平(もり・ようへい)
同書の編者。河西秀哉は、近現代日本の天皇・皇室をめぐる研究で知られる研究者である。加藤祐介は、皇室財政、皇族費、華族制度などをめぐる研究を行っている。森暢平は、皇室とメディア、宮内庁、象徴天皇制をめぐる研究で知られる研究者である。