防衛庁防衛研究所戦史部(監修)/中尾裕次(編)『昭和天皇発言記録集成』

書名:昭和天皇発言記録集成

巻数:上巻・下巻

監修:防衛庁防衛研究所戦史部

編集:中尾裕次(なかお・ゆうじ)

出版者:芙蓉書房出版

出版年月:2003-01

ISBN:4-8295-0326-2

昭和天皇が歴史に果たした役割を発言で検証する

昭和天皇が近代史の中で果たした役割を考える際、参照すべき発言を集めた資料集である。防衛研究所図書館所蔵の『御下問綴』『御下問奉答綴』『御言葉綴』などの公文書をはじめ、侍従長・侍従武官長・内大臣ら、天皇とじかに接した軍人・政治家の日記・回想などを渉猟し、御下問、奉答など対話形式の発言を中心に収録する。

全2巻で、上巻は皇太子・摂政時代から昭和20年まで、下巻は昭和21年から昭和61年までを、時系列で配置する。収録の中心は、天皇が政治的・軍事的権限を有していた明治憲法下の時期にあるが、戦後に当時を回顧した発言についても拾う。出典によって多少記録内容が異なる場合も、重複を厭わず併載する。編者によると、奏上があった時、昭和天皇は同意の節は「そう」とはっきり返事をしたが、同意でない場合は黙っていた。発言として「陛下御言葉なし」という記載もある。

出版社によると、150点に上る文献から発言を網羅的に収集した。下巻末には「昭和天皇関係年表」「関係職員歴一覧」を載せる。天皇の戦争責任を含め、近代史における昭和天皇の役割を検討する際の基礎的な文献である。

編者について(同書による)

中尾裕次(なかお・ゆうじ)

1941年生まれ。1965年防衛大学校卒業。防衛庁防衛研究所戦史部主任研究官を経て、現在、防衛研究所図書館史料専門官

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