辻村みよ子(著)『憲法』 第8版

書名:憲法

副書名:第8版

著者:辻村みよ子(つじむら・みよこ)

出版者:日本評論社

出版年月:2025-11

ISBN:978-4-535-52903-8

皇位継承と象徴天皇制を、憲法原理との関係で整理する教科書

憲法学の教科書であり、序章に「憲法を学ぶ視点」を置いた後、第1部憲法総論、第2部権利の保障、第3部統治機構という構成になっている。象徴天皇制、君主・元首論、皇位継承、生前退位特例法などを、国民主権・平等原理・法定主義との関係の中で説明している。憲法2条については、世襲主義と法定主義のみを定め、継承資格や順位は皇室典範に委ねていると整理したうえで、現行典範の男系男子限定や長系長子主義、皇族女子の婚姻による皇籍離脱などが、憲法14条・24条との関係で問題になりうることに触れている。2000年4月の初版から版を重ねるごとに新たな立法や判例を踏まえており、小泉政権下の「皇室典範に関する有識者会議」報告書が女性天皇・女系天皇への途を開くべきだと判断したこと、その後に皇族男子の誕生で改革論議が凍結されたこと、2011年の女性宮家構想も凍結されたことを紹介している。さらに、2016年以降の生前退位をめぐる議論、2017年の特例法制定、2019年の退位と即位関連儀式にも言及している。

著者について(同書による)

辻村みよ子(つじむら・みよこ) 東北大学名誉教授・弁護士(東京弁護士会)

〔主な著書〕 『フランス革命の憲法原理――近代憲法とジャコバン主義』(日本評論社、1989年) 『「権利」としての選挙権』(勁草書房、1989年) 『人権の普遍性と歴史性――フランス人権宣言と現代憲法』(創文社、1992年) 『市民主権の可能性――21世紀の憲法・デモクラシー・ジェンダー』(有信堂、2002年) 『憲法とジェンダー』(有斐閣、2009年) 『フランス憲法と現代立憲主義の挑戦』(有信堂、2010年) 『ポジティヴ・アクション――「法による平等」の技法』(岩波新書、2011年) 『憲法から世界を診る――9条・イラク・医療ガバナンス』(法律文化社、2011年) 『人権をめぐる十五講――現代の思想と理論』(岩波書店、2013年) 『比較のなかの改憲論――日本国憲法の位置』(岩波新書、2014年) 『選挙権と国民主権』(日本評論社、2015年) 『比較憲法(第3版)』(岩波書店、2018年) 『憲法改正論の焦点――平和・人権・家族を考える』(法律文化社、2018年) 『人権の歴史と理論[辻村みよ子著作集第2巻]』(信山社、2021年) 『憲法とジェンダー法学[辻村みよ子著作集第4巻]』(信山社、2022年) 『家族と憲法[辻村みよ子著作集第5巻]』(信山社、2022年) 『比較憲法の課題[辻村みよ子著作集第6巻]』(信山社、2023年) 『日本国憲法解釈と平和[辻村みよ子著作集第7巻]』(信山社、2023年) 『日本と世界の学術交流[辻村みよ子著作集第8巻]』(信山社、2024年)

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