皇后陛下御歌集『瀬音』

書名:瀬音

副書名:皇后陛下御歌集

出版者:大東出版社

出版年月:1997-04

ISBN:4-500-06383-8

美智子皇后像を形成する一助となった単独歌集

美智子皇后の初の単独歌集。1959年(昭和34年)から1996年(平成8年)までに詠んだ367首を年代順に収める。現代の代表的歌人とされるようになった彼女の和歌を、世間の人が広く知るきっかけになった本である。取り上げる歌題は、自然、皇室の活動、宮中での行事、家族のこと、時事の出来事など幅広い。ほとんどは短歌だが、徳仁天皇の加冠の儀を詠んだ長歌と反歌も見える。 結婚当初の「ミッチーブーム」や、皇后となって後の1993年(平成5年)ごろに起きたいわゆる「皇后バッシング」で話題となった彼女だが、その後に新たな像を結んでいく。「民間出身の美しい美智子妃殿下」から「教養と感受性に富み、表現力の豊かな美智子皇后さま」へと国民のイメージが変化していく際、それを生じさせる一つの要因となった本であり、時代を画する記念的な本とみることができる。

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